山本一太群馬県知事を表敬訪問 「有機栽培小松菜旅がらす」を報告
3.5本の矢プロジェクト「GIN(Green InnovatioN)」
3.5本の矢プロジェクト「GIN(Green InnovatioN)」は、「地球温暖化問題」をビジネスの視点から捉え、群馬県および企業と連携して脱炭素社会の実現に近づけることを目的とした産官学連携プロジェクトです。
群馬県では環境負荷の低減を目的に有機農業の普及を推進しておりますが、有機農産物の需要は依然として限定的で、その価値や魅力が十分に伝わっていないという課題があります。こうした状況を踏まえ、本プロジェクトでは、「地球にやさしい有機野菜の良さ」を広く発信し、有機農業の認知度向上につなげることを目指して、大学生・短大生の有志メンバーによる取り組みを進めています。
山本一太県知事 表敬訪問
本プロジェクトの一環として、有機小松菜の生産で知られる株式会社プレマ(前橋市粕川町)様のご協力のもと、群馬県産有機小松菜を活用した新商品「有機栽培小松菜旅がらす」を開発しました。商品は、子どもの食育に寄与する「健康でおいしいおやつ」をコンセプトに、令和7年8月2日の「おやつの日」に合わせて販売を開始しました。
11月19日には、商品開発に携わった学生3名が、群馬県庁にて山本一太知事を表敬訪問しました。当日は、プロジェクトの経緯や商品の詳細について説明しました。
まず、株式会社プレマの飯野社長から、有機農業の普及を目指して大学と連携し、学生が農場を訪問するなど交流を重ねながら企画を検討してきたことが紹介されました。また、学生が提案した商品企画のもと、プロモーションも含めて丁寧に取り組んできたことが説明されました。
続いて学生から、プロジェクトの取り組み内容について説明を行いました。有機農業の認知不足や規格外品の発生、生産の不安定さといった課題を知ったことをきっかけに、有機農産物を活用した商品開発に挑戦した経緯を紹介しました。
その過程で、複数の企業に自らアポイントを取り、群馬銘菓「旅がらす」を製造する旅がらす本舗清月堂(高崎市下斉田町)様が趣旨に共感し協力してくださったことを説明しました。
商品化に至るまでには約8か月を要し、学生たちは同社からのアドバイスを受けながら試行錯誤を重ねたこと、また、パッケージや販促物のデザインは、デザイン講師の指導を受けつつ自分たちで素案を作成したことも報告しました。さらに、有機農業の魅力を伝えるため、箱の内側にその内容を記載する工夫を盛り込んだ点についても紹介しました。
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試食の際には、山本知事より「うん、美味しい!小松菜の風味が感じられ、旅がらすの良さが損なわれていない」との評価をいただきました。さらに、学生が地域の企業や農業関係者と交渉しながら商品をつくり上げたプロセスが何よりも素晴らしいと評価いただき、「パッケージのデザインも非常に良く、ベストプラクティスである」「頑張ってほしい、100点・星5つ」と励ましの言葉を頂戴しました。
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今回の知事表敬訪問は、学生にとって、地域の農家や企業と連携しながら取り組んできた成果を実感できる大きな励みとなりました。本プロジェクトは今後も継続して進めていく予定であり、知事よりいただいた評価や激励の言葉が、学生の新たなアイデア創出や地域・社会の課題解決に向けた前向きな行動を促す原動力となることが期待されます。本学では引き続き、地域とともに学び挑戦する実践的な教育を推進してまいります。
3.5本の矢プロジェクトについて
高崎商科大学・高崎商科大学短期大学部(所在地:群馬県高崎市、学長:築雅之)社会連携センターの取り組みである「3.5本の矢プロジェクト」では、本学が革新的な社会活動を行う企業と連携し、次世代を担う学生たちを育成します。アドビシステムズ株式会社、楽天株式会社、株式会社電通の企業3社を3本の矢と見立て、成長の可能性を秘めた0.5本の矢である学生を4本目の矢として世に放つ、というコンセプトのもと「3.5本の矢」と命名しました。2016年より開始、現在では提携企業が増加し、3社を超えた複数の企業と、さまざまなコラボレーション講義を実施しています。
本件に関するお問い合わせについて
社会連携センター
担当:迫田・岡部
TEL:027-347-3399(代表)
TEL:027-347-3350(直通)
FAX:027-347-3386
E-Mail:renkei@uv.tuc.ac.jp



