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オーストラリアSun Pacific Collegeインターンシップ研修を終えて

    

今年211日~311日まで、オーストラリア ケアンズにある"Sun Pacific College"(以下SPC)にて本学として初めてインターシップ研修プログラムを実施しました。

SPCはケアンズ中心地から少し離れた郊外に位置する語学学校です。キャンパスには、レストラン、ジム、テニスコート、プール、ビリヤード場があり快適な留学生活を送れる環境の中、学生寮も完備され、24時間英語漬け(キャンパス内は母国語禁止)の生活を実現でき、短期間での英語力向上が期待できる学校です。本学も34週間の語学研修プログラムを行っており、毎年多くの学生が留学しています。

そのようなSPCで、今回初めてのインターンシッププログラムを実施、大学・短大から6名の学生が参加をしました。

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キッチン補助から、レストランでの接客、寮の清掃・洗濯、留学生のケア、ショートスティプログラムの引率、SNS用の写真撮影・編集、オフィスワーク(データ処理)、ホームスティ先の交渉、動物のお世話、チラシ作成、ガーデニングなどなど、1ヶ月間で多くの経験をしました。
寮を完備していてスタッフも寮に宿泊をするので、24時間カスタマーがいる、という環境の中、事前情報と異なるところもあり、6名にとっては単なる「楽しいインターンシップ」ではなく「大変なこと」が多くあったインターンシップでもありました。

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帰国して約2ヶ月が経ち、現在短大の2年生になった4名の学生さんからインターンシップ研修の感想を聞きました。

短大 英語・編入コース 尾形日菜子さん
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「世界各国の知り合いを増やせた」
昨年の夏に語学留学に参加したので、SPCの雰囲気は知っていましたが、「スタッフとして働く」のと「生徒として行く」のは違いました。実践的に英語を使う機会が多いから、もっと英語を勉強していけば良かったです。でもインターンシップ中も英語力を伸ばすために、自分から積極的の現地のオーストラリア人やスタッフ・留学生と関わるようにしたお陰で、世界各国の知り合いを増やすことができました。

「毎日が新鮮だった」
SPCでは毎日違うことをしてたから仕事に対して新鮮味がありました。いつも新人な気分。仕事が飽きなかったです。私は毎日違う仕事の方が楽しく出来、もちろん大変なことも多かったけど、それを楽しめ、やりがいを感じました。新しいものが増えていくのが良かったです。

「人との繋がりで乗り越えられた」
大変だったことは、ローカルの人の英語が聞き取りづらかったことです。特に電話でのやり取りは訛りがなかなか聞き取れませんでした。インターンシップは様々なスキルを求められて大変だったけど、それをやり遂げた時に達成感を感じました。辛かったのは早起きです。でも辛い、って思ったのは最初の12日。それ以降は仲の良い人たちが多く出来たことで、気持ちを発散することが出来ました。

「意外と流されやすい性格だった」
到着して早々長時間の研修が始まり、最初の2日間、周りのメンバーも「辛いかも」って話になり、自分も辛くなってしまいました。事前情報と現状が違ったのと、周りの人の感情がうつってしまって流されてしまいました。今までそんなことはなかったんですけど。でも落ち着いて考えたら、自分が本当に辛かったわけではなかったので、その次の日からはケロッと立ち直れました。研修時間は長かったけど、内容は嫌いではなかったし、スタッフも生徒さんもいい人が多かったから最後まで続けることが出来ました。

「自分のペースで仕事が出来た」
SPCでは、自分の時間に追われて仕事をするのではなく、自分のペースで仕事を進められるところが良かったです。たとえ私の仕事が遅くなってしまっても「それもあなたのペースね」と「遅い」ってことを責められることはありませんでした。

「壁を乗り越えるカギは"ヒト"」
大変なことももちろんたくさんあったけど、大変なことを乗り越えられた時に楽しさを感じました。自分は今までどれだけ甘えていたか、どれだけ良い環境にいたかがわかりました。SPCでは与えられた仕事をしているだけではダメで、自分で考えて行動することが身につくプログラムでした。仕事をしていく上で絶対に「壁」が出てきます。言葉だったり人間関係だったり。でもそれを乗り越えられるカギは「ヒト」だと思います。海外のインターンシップは大変だけど、行く価値があったと今は思います。

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短大 英語・編入コース 中澤愛さん
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「意外と大丈夫だった」
渡航前は英語が通じるか不安でした。私は頭の中で考えちゃうから喋るのが凄く遅くて、これで通じるのか不安だったけど、意外と大丈夫でした。関わる人が優しい人ばかりだったからかもしれませんが、わかるように話をしてくれるし、一生懸命聞いてくれました。わからない時は調べて、それを見ながら話しをしたり。これならいけるなって感じました。

「強くなった」
帰国後、おかしいことを「おかしい」って言えるようになりました。今までは自分にも否があるから、自分が我慢してれば解決するって考え方でした。でもインターンシップ中は、仕事のことでスタッフに言わなきゃいけないこともあるし、自分が我慢しているだけだと自分の精神がすり減ってしまいます。仕事をする上で相手を想って言い合うことで信頼関係を築けました。すごく強くなりました。

「人間関係が対等」
SPCのスタッフはとてもフランクでした。最初は教えてくれるけど、私が仕事が出来るようになると対等に接してくれました。元々キッチン補助をしていたけど、途中でオフィス業務に変わったことも良かったです。オフィスではデータの処理など重要な仕事も任せてもらえて嬉しかったです。色々経験できたから良かったです。

「人間の本質は面白い」
事前情報と違っていたので、最初の1週間は泣きました。だんだん業務に慣れてきたら、なんでこんなにたくさん業務をしてるんだろうって疑問に思う時もあったけど、一生懸命やっていたら誰かが必ず見ていてくれて。大変な状況だったからこそスタッフの本質も見えてきて、最初はそれが合わないって感じた時もあったけど、そういう面も「面白い」って思えるようになってきたら楽になりました。

「自分をもっていることは大事」
スタッフの1人から「愛ちゃんは自分があるよね」って言われました。確かに見た目は我が強くないしホワホワしていて弱そうな印象をもたれますが、意外と自分の考えはしっかり持っていると思います。それがわかってもらえて海外でもいけるんだなって思いました。

「自信がついた」
英語が流暢に話せなかったので、もっとうまく話せたら良かったって悔しい思いと、もう少し色々な場所に行きたかったなって思いはあります。研修も凄く大変だったけど、自分は成長できたし結果オーライです。初めての海外であんな大変なことを乗り越えられて、本当に自信がつきました。

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短大 英語・編入コース 木村萌衣さん
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「まずは行動から始めるようになった」
渡航費だけと言ってもお金がかかって親に迷惑をかけるので、最初はインターンシップに行くなんて思ってなかったです。でも「行く」って選択をした時の帰国後、を自分で想像してみた時にワクワクしたんです。そんな自分を見てみたいと思って。だから「行く」って決めました。毎日の退屈な生活は割と好きでしたが、それって本当に幸せなのか?って考えた時に、違う幸せを求めるのもアリだなと。たった2年間の短大生活で変化を求めないのって自分にとってどうなんだろうと思いました。辛くても楽しくても行ってから考えればいいと。インターンシップ中は毎朝起きた時が一番辛かったです。でも一日が終わるときは楽しくて。帰国後は頭で考えるだけでなく、まずは動いてみようって行動から始めるようになりました。

「自分がやりたいタイミングで全力投球できるのが自分にとってベスト」
現地では、様々な目的で来ていた人と出逢って幅が広がりました。5060代の夫婦が学びに来ていたり、看護師の方もお金を貯めて留学に来ていたり。やってみたいこと、タイミングがみんなそれぞれだったから自由でいいんだって思いました。「これがやりたい」って見つかった時に一生懸命そこに向かって全力投球できるのが、それが一番自分にとってベストなんじゃないかって思いました。私も1つに固執していたんだなって気が付いて。「いいんだよ」って背中を押された感じでした。

「自分のことを大切するのが大事」
現地の人に「もっと自分のことを愛しなさい」って言われて、自分に対して寛容になっていいんだってハッとしました。今までは人から言われた一言に一喜一憂して自分に対してもマイナスに捉えてしまっていました。周りに合わせるのではなく、自分の好きな服とか見た目とか、周りの目を気にしている時間が勿体ないよって言われて。自分のために周りを大切にするし、周りのために自分を大切にしたいと思いました。帰国直後はあまりわからなかったけど、最近は「私、自分を大切にしてる」って感じてます。それも結構いいなって。

「大変だったからこそ心の根本が動いた」
大変な思いをしたからこそ、心の根本のストレスコントロールが動いたような気がします。「楽しかった」とは思わないけど、長い目で見たら、大変だったからこそ心が成長できたと思います。やっぱりまたグローバルな世界に飛び込みたいって思っています。

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短大 ホテル・ブライダルコース 北村珠里亜さん
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「挑戦することの大切さ」
今までは「自分に出来るのだろうか」「他の人の方が向いているのではないか」って思ってしまって挑戦しなかったこともありましたが、今回はまず自分がチャレンジしてみようと思いました。失敗したこともありましたが、現地のスタッフからも「失敗しても次に活かせばいいよ」って言ってもらえて。チャレンジしなかったら、自分の経験値が上がらなかったし、「やる」ことの重大さを実感しました。チャレンジしただけ、自分の成長を凄く感じました。

「大変な体験は、自分が高いレベルにいくチャンス」
大金をはたいて自分の国を離れて英語を勉強しに来ている生徒さん(留学生)のために、心のケアをしたり美味しいごはんを出してあげたり、生徒さんが勉強しやすい環境を作るので心構えは必要だと思いました。これだけ多くのことをやるって知っていたら参加しなかったかもしれません。でも仕事を覚えてくると1つのタスクをやる時間が短くなってくるので、頑張れば頑張るだけタスクをこなす時間が短くなる。短大に入学してから一番大変な体験だったけど、それは自分が高いレベルにいくチャンスだと思えるようになりました。

「ありのままの自分を出せた」
海外では思ったことを言わないと伝わらなかったから、自分の気持ちを伝えることが上手になりました。日本ではありのままの自分を隠して「嫌」ってことを無理して働いたりするけど、SPCでは「こうして欲しい」って伝える事で、「あ、そうだったんだね」ってお互い嫌な気持ちにならずに伝わることが多く、思っていることを素直に言えるようになりました。厳しい人もいましたが、自分たちのために言ってくれることも多く、その言葉は日本に帰ってからも自分たちのチカラになっています。

「弱点を強みに繋げることができた」
私は「人と比べてしまうこと」が弱点でした。でもこの弱点のお陰で、他の人に負けないようにもっと出来るように頑張ろうとか、もっとボキャブラリーを増やそうってモチベーションに繋がりました。

「現地で覚えた単語は身についた」
日本でも英語の勉強はしていたけど、今回の研修で覚えた単語は驚くほど身につきました。インターンシップでは、働く動作の一連で英語を覚えるから、自分の中にすっと入ってきました。語学留学だったら自分のためって受け身で英語を勉強するけど、インターンシップは自分が英語が出来ないと他の人にも迷惑をかけてしまうので、迷惑をかけないためにも必死に言葉をつかみにいくので、英語が自分の中に定着したんだと思います。

「やったことは全部自分のチカラになった」
自分が英語が話せないと人に迷惑をかけるから一生懸命覚えるけど、それは自分のためにもなるし、留学生のケアや作成した資料もSPCのためではあるけど、結局は自分のためになっていて、インターンシップでやったことは全部自分のチカラになっていると帰国してから実感しました。帰国して時間が経つにつれて自分の成長を凄く感じています。

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海外(オーストラリア)だからこそ出会える人々、文化、そして挑戦、そこから見つかる、出会える新しい自分。
今回インタビューが出来なかった卒業生2名も含め、6名ともそれぞれ違った成長を成し遂げ、戻ってきました。
決して「楽しい」だけでは終わらない、参加した6名にとっては、多くの経験を求められた「大変」なプログラムでした。
でもだからこそ、何度も壁にぶつかり、乗り越えて大きく成長することができたようです。

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