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【開催レポート】それぞれの探究2022~探究教育の先にあるもの~

    

令和4年7月22日(金)、高等学校教諭・教育行政関係者を対象としたイベント「それぞれの探究~探究教育の先にあるもの~」を開催しました。

新学習指導要領のもと令和4年度から始まった高等学校で本格的に始まった「探究型学習」。本学では、令和2年度より探究教育に関心のある高等学校教諭を主な対象としたイベント「それぞれの探究」を行ってきました。第3回目となる本回は、「探究教育の先にあるもの」をサブテーマとして約50名の参加者を迎えての開催となりました。

第1部 基調講演

第1部の基調講演には、日野田 直彦氏(千代田国際中学校 校長)と神谷俊氏(株式会社エスノグラファー代表取締役)にご登壇いただきました。日野田氏は教育者・学校経営者の立場から、神谷氏は研究者・人材開発の専門家の立場から、ともに時代の変化をとらえた教育と学習のあり方についてご講演をいただきました。

基調講演① 「『偏差値50』の生徒の可能性」
日野田 直彦 氏(千代田国際中学校 校長)

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基調講演②「遊びの科学『真面目さ』の壁を越えて自分になる」
神谷 俊 氏(株式会社エスノグラファー代表取締役)

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第2部 分科会:事例発表

第2部では、群馬県内で積極的に探究教育に取り組む高等学校3校からの事例発表を実施しました。講師には、篠原 真美子氏(群馬県立伊勢崎清明高等学校、ガイダンスセンター長)、大津 幸信氏(群馬県立大泉高等学校、教務主任)、村田 峰國氏(前橋市立前橋高等学校、探究主任)、3名にご協力いただき、各校の探究教育の目的や、そのために行ってきた取り組み、また、実施するにあたっての協力者の見つけ方などについてお話をいただきました。

「課題をジブンゴト化するSDG'sカードゲーム」
群馬県立大泉高等学校 大津幸信 氏

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「グランドデザインを理解するキャッチコピーワークショップ」
群馬県立伊勢崎清明高等学校 篠原真美子 氏

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「めぶく。自由な討論のためのブレインストーミング」
前橋市立前橋高等学校 村田峰國 氏

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第3部 パネルディスカッション

第3部のパネルディスカッションでは、日野田氏、神谷氏の他、群馬県立大泉高等学校や群馬県立高崎高等学校の探究学習に協力している前田拓生(高崎商科大学 商学部 教授、地域連携センター長)が加わり、「探究と受験と世の中と」をテーマにさまざまな議論が行われました。

パネルディスカッションの冒頭には、議論の前段として、高崎商科大学 広報・入試室長の羽鳥広平が令和4年度全国大学入学者選抜研究連絡協議会大会(大学入試センター主催)にて事例発表パネリストとして講演をした内容を発題として紹介。その流れを受け、「生徒のジブンゴト化」「自己肯定感とダメ出し。インプットとアウトプット」「組織と教員の働き方」など、様々な切り口からディスカッションが展開されました。参加者の皆さんと気持ちを共有していく様子が印象的なディスカッションとなりました。ファシリテーターは、本学にて企業連携教育や高大接続などに携わる鈴木洋文(高崎商科大学 事務局次長)が務めました。

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参加者の感想

●様々な学校の先生とつながれるということが魅力的でした。県内だとどうしても限界を感じてしまうので、県外、世界とつなげられるようにして自分自身がさらに探究していけたらと思います。(埼玉県)

●生徒の取り組みを考える以前に教育の意識を変える取り組みの必要性を感じた。まだまだ始まったばかりの探究の時間ですが、より良いものにしていくために先生方の協力、意識の向上に取り組みたいと思いました。様々なヒントをいただき、わくわくして帰校したいと思います。(群馬県)

●日野田先生の軽快な口調と、神谷氏の落ち着いた雰囲気の講演に引き込まれました。あっという間に時間がすぎてしまい、もっと長い時間でも良かったのではないかと思います。第2部では、具体的事例を聞くことができ、早速学校に戻って取り組みたいと思いました。時間の関係もありますが、第3部のあとも全体からの質問の時間がほしいくらい充実した内容でした。ありがとうございました。(長野県)

●生徒が考えた提案を実際に実現できている例を見せてもらったり、これからの社会を生きていく子どもたちにどのような事を経験させてあげられるか、教員として自分が変化し行動していく事に対してもっとエネルギッシュにやって行きたいと刺激を受けました。自分自身の遊び、自分にできる事、生徒にあった形をもっと追求して行きたいと思いました。(群馬県)



高崎商科大学では、高校・大学・社会をつなぐこのような機会を引き続きご提案してまいります。

「皆さまそれぞれの探究」が実り多きものとなりますことを心より応援しております。

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