Shizuno Yuki
- 静野 雄季 さん
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卒業学部:商学部 2016年卒
勤務先 :関東運輸局埼玉運輸支局 熊谷自動車検査登録事務所
少ない失敗で成功するよりも多くの失敗を積む方が知見と自信を得られる
Q.現在の所属部署やご自身が担当している業務内容は?
私は現在、運輸支局等の運輸企画専門官として主に普通自動車の登録業務に携わっております。車検による自動車の保安基準の適正化、及び登録による所有権の公証を通じて秩序ある自動車社会の発展に寄与することが我々運輸局のミッションの一つです。
Q.働く中でやりがいを感じる瞬間や印象的なエピソードは?
自動車登録は、自動車に対する所有権を国として「公証」することであり、基本的人権の保護の一端を担っています。これは自動車の売買や譲渡など至極一般的な取引に対して発生する行政手続きである一方で、自動車が適正な流通の上に所有者の手元にあることを所有者自身によって証明する必要があることから、その都度膨大かつ専門的な申請書類を作成・提出していただかなければなりません。
そのため、一般に来庁される方々による手続きでも安心して終えられるよう、法令や専門用語等を誰が聞いても理解しやすい形で落とし込んで伝えることを心がけており、「ご丁寧にありがとう」「スムーズに手続きできて助かりました」とお礼の言葉をいただけることがモチベーションになっています。
Q.学生時代に印象に残ていることや現在のお仕事に活かされていることは?
私は入学時からずっと公務員志望だったので授業も法律関係ばかり履修していたのですが、中でも商法(会社法等)や民法(債権や相続等)などは現職でも活かされることが多く、受講しておいて良かったなと思います。
また、TUCでは公務員志望者向けに学習室を設けてくださっていたので、公務員試験勉強に本腰を入れてからは毎日朝から晩まで学習室に籠もって勉強していたことや、模試の自宅受験では講義室を貸し切って本番さながらの雰囲気で実施させていただいたりなど、非常に手厚いサポートを受けさせて貰えたなと今振り返って思います。
Q.受験生へアドバイスをお願いします!
ぜひ多くの失敗を積んでください。とくに人間関係の失敗、お金の失敗はリスクの少ない学生のうちに経験しておいたほうがいいと思います。なぜかというと、多くの失敗を積み重ねた上で成功したほうが、少ない失敗で成功するよりも多くの知見と自信を得られるからです。私は現職に就くまでに6回もの国家公務員試験を受験していますが、5回分が無駄であったかと言われるとそんなことは全くありません。むしろ、たくさん落ちたぶん、学習効率を洗練させていくことができ、それが仕事のPDCAサイクルを回すことにも生かされておりますし、なにより合格してからは毎日が自信で満ちています。
もちろん失敗したら誰でも落ち込むものです。行き詰まって時間だけが無情に過ぎていくことに焦ると思います。しかし社会に出て責任を負う立場になると、落ち込む暇すら無くなります。本当です。皆さんが私たちと同じ立場になったとき、打ちのめされても自力で立ち上がれる礎を築いてください。そのための環境がTUCにはあると思います。